近隣に対して常日頃コミュニケーションを図っていたものの、園児達の騒音問題が絶えず起こっていた「あけぼの風の森保育園」様。外周のメッシュフェンスを撤去し、高さ2.5mの防音塀に変更しました。着工に至るまでに近畿大学の西村教授の下で、岡山県工業技術センターでの音の透過損失実験を繰り返し行い、10デシベル以上の減音に成功。近隣からも高い評価をいただきました。

「箕面保育園」様では園児達の入退園時の声について近隣から苦情がありました。また夏のプールの時期になると水着に着替える姿が見えることから、防犯を兼ねた防音塀を設置。着工後の測定では15デシベルもの減音効果があり、近隣の方から「きれいな塀ができましたね」「こどもの声が小さくなり感謝しています」と声を掛けていただきました。

住宅街にある保育園なので、開園当初から園児や職員の声に対して近隣からご意見や苦情がありました。設計事務所や建設会社に相談したものの解決に至らず、市に相談したところ㈱スマートガーデン様をご紹介いただきました。

開園依頼、子どもたちには様々な制限がありましたが、防音塀を設置していただいたことで、地域の皆様から「音の問題が大きく改善された」「デザインも地域に溶け込んでいる」と喜んでいただけました。何よりも子どもたちが園庭でどろんこ遊びや水遊びなどを楽しめるようになったことが大きな喜びです。

特に都市部においては、乳幼児の施設における子どもの泣き声や奇声などについて近隣住民の方からお叱りを受けることが多くなり、悩んでおりました。

もとより子どもたちが大きな声を発することは、人間にとって大切な言語表出や感情表出であり、生命を維持し育つためには欠くことができない自然な行為です。この声が騒音と同じに扱われることについて忸怩たる思いをしておりました。

この度㈱スマートガーデン様のご協力によって園庭の周りに防音塀が完成し、測定の結果子どもたちの声の音量の減衰が確認されました。

他の乳幼児施設にも設置され、伸びやかな保育活動が行えるようになることを願っております。