園の【騒音問題の解決】に本気で取り組みます
★都心部の園を悩ませる騒音問題
幼稚園・保育園・こども園にはつきものの【こども達の遊び声】。
本来微笑ましく感じるはずのこの声が【騒音】として認識され、近隣住民からのクレームになるケースが社会問題化しています。
2023年。長野市の青木島遊園地が1軒の近隣住民からの度重なるクレームが元で廃止になったことは記憶に新しいと思います。
これは園にとっても他人事ではありません。
「キャー!!」という大人数のこどもの声が、毎日、高い周波数で繰り返されると、ある日突然近隣住民の限界を超えて園とのトラブルになるケースは数え切れません。
そして一度トラブルになってしまうと、こどもの声だけでなく、送迎に来ている保護者の話し声や、車のドアの開け閉めや混雑ぶり、調理場からの排気や匂い、日常的な散歩や行事。そして(実際に対策をしていても)それらを容認しているように見える園側の態度や姿勢など、【園に関わるすべてのこと】が元となってクレームや要求がどんどんエスカレートしていきます。
実際に、現在進行中で近隣からのクレームに悩まされている園関係者の方も多いのではないでしょうか。
★【騒音問題】はなぜ起きる?
まず園児の声は本当に《騒音》なのでしょうか?
騒音規制法における特定工場(プレス工場や木材加工工場など)の規制値は、一般住居地域の昼間で最大60デシベルとされています。敷地境界でこれ以上の騒音が出ていた場合は罰則の対象となり、防音対策をしなければなりません。
弊社が実際に測定したところ、園児が遊んでいた園内での騒音レベルは約70デジベルとなり、数字の上では近隣住民から【騒音】と捉えられてもおかしくありません。
更に園児の声は甲高いのも特徴です。
成人男性の会話の音の高さが~250ヘルツ。成人女性でも~500ヘルツと言われているのに対し、園で遊ぶ子どもの【周波数】は1,000ヘルツ~2,000ヘルツもあります。
そして、私たち人間を含む生き物は、低い音よりも高い音の方がより《うるさく》感じるようにできているのです。
これは生き物の子育てに大きく関係しています。
例えば家を持たないライオンは、深い草の茂みで狩りをして生きています。親は獲物を追っかけて行動するので、子ども達は自分の位置を知らせるために高い周波数の声で鳴きます。人間も同じく、親に守ってもらう必要がある子どもたちは、常に自分の位置を親に知らせるために高い周波数(1000ヘルツ~2000ヘルツ)の声を出します。
子どもの高い周波数の声をうるさく感じるのは、親が子どもの存在に気づくための本能なのです。
しかし、人間の生活様式は大きく様変わりしました。
個人主義が進み、他人の子どもに対する寛容性はかなり低くなりました。
また高齢化社会になり、在宅率が上がり病気で静かにしてほしい時もあります。
夜勤の多い人は昼間の就寝時は静かにしてほしいと思うのも当然だと思います。 若いころは忙しく働いていて老後はゆっくりと余生を過ごしたいと考えていた方々にとっては耐え難い毎日が続くことになり、頭では「子どもに罪はない」と分かっていても何かをきっかけに爆発してトラブルになる。これは避けられない問題とも言えます。
★騒音問題はなぜ解決が難しいのか?
しかし、周波数の高い音にはメリットもあります。
それは、低い音に比べて《対策がしやすい事》です。
音の発生源との間に障害物があった場合、低い音は障害物の裏側に回り込みやすい性質を持っているため軽減しにくいのですが、高い音は遮りやすくなるのです。
例えば3mの【防音塀】があれば甲高い子どもの声については約10デシベルの減音効果があります。音の大きさが10デシベル下がるごとに、《人が感じる》大きさはなんと【約半分】になるとされているため、園児の声を物理的に減音する【防音塀】の設置は非常に有効な《防音対策》といえるのです。
しかし厄介なことに、《騒音問題》は物理的に音を減らせば解決するものではありません。
なんらかの防音処置をしているのに一向にクレームが減らないのは、《騒音問題》の根本的な原因を理解し、解決できていない【対策方法の勘違い】が大きいのです。
★【騒音問題】と【煩音(はんおん)問題】の違い
園を取り巻く騒音問題は、【騒音問題】と【煩音問題】の2つに分けられます。
【騒音問題】とは、先に述べてきた通り、《音の大きさや甲高さをうるさく感じる》問題です。
こちらは減音対策をすることで、物理的な対応が可能です。
一方【煩音問題】とは、いわば《感情の問題》です。
住宅地ではうるさく感じる音であっても繁華街の喧騒の中ではまったく気にならないように、仮にまったく同じ音量であっても、それをうるさいと感じるかどうかは非常に主観的であり感情的。
その人の心理状態や当事者同士の人間関係がこじれることで、音のレベルは大きくなくとも煩わしく感じてしまい、トラブルに発展してしまうのです。
この2つに対して別々の対応をしないと、近隣からは「あれだけ対策をすると言ったのにうるさいままで何も変わらない」という感情を持たれ、園側も「近隣からクレームがあったから防音対策をしたり親御さんにも注意を促したりしているのに、相変わらず苦情ばかり言ってくる」というしこりが残ります。
この【●●した《のに》】から生まれる感情の問題は、残念ながら物理的な減音だけでは解決できないのです。
★【煩音問題】の解決の鍵は、コニュニケーションと歩み寄り
このように騒音問題というのは単なる音の大きさや高さだけの問題ではなく、感情という目に見えない上に正解のない複雑な要素を含んでおり、表に出てきたものだけを見ていては本質を見誤ります。
だからこそ、相手側とコミュニケーションをしっかり取った上で人間関係を築き、
「園側は対策をしたのになぜまだ怒っているのか?」
という感情の根っこを理解した上で、個別に対策をする必要があります。
長い間我慢をして鬱積した不満は簡単な謝罪では癒えません。
また園のスタッフはこのようなトラブルの解決には慣れておらず、日々の忙しい業務を優先するために問題はますます大きくなり、解決が難しくなる傾向にあります。
すでに感情のしこりが生じている【当事者同士】では、騒音問題の解決は難しいのが現状です。
★そこで【㈱スマートガーデンの防音塀】の騒音問題対策
この根深い【園の騒音問題の解決】を行なっているのが、私たちスマートガーデンです。
スマートガーデンの騒音対策は、【騒音問題】と【煩音問題】をそれぞれ解決していきます。
まず【騒音問題】については、特殊な防音塀を設置することでまずは物理的に減音させます。
そして厄介な【煩音問題】については、第三者として《近隣対策のサポート》をさせていただきます。
私どもの長年の経験から、時間をかけて相手側の言い分を充分に聞いた上で、問題解決に向けての糸口を見つけ、完全に納得していただけなくとも、少しでもお役にたてることを粘り強く説明して和解への道筋を探ります。
スマートガーデンは、ハード(減音処置)とソフト(関係修復)の両面から、物理的に対応できない感情のもつれの解消を目指します。
「近隣からの騒音クレームに疲れ果てた・・・」
という園関係者の皆様はぜひ続きをご覧ください。